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955話

その強烈な視覚的衝撃に、私の視線は落ち着く場所を失っていた。

一方では恥ずべき心理が自分に言い聞かせる。妹に手を出してはいけない、まだ幼いんだ、まだ子供なんだと。

しかし他方では、心の奥底の悪魔が嘲笑うように囁いてくる。「もう見てしまったじゃないか。触れるべき場所だって、船の上でもう触れたことがあるだろう?今さら紳士面してどうする。少し遅すぎやしないか?」

私は少し狼狽していた。獣の欲望を抑えながらも、どこか名残惜しさを感じていた。あの未熟な体は、無自覚なのに致命的な誘惑を放っていたのだ。

彼女はもともと艶やかな容姿をしているが、特に無邪気な表情をしている時は、誰も抗えないほどだ。

「お兄ちゃ...