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931話

「対戦相手は、ピッタリしたショートパンツを履いていた。あの巨大な股間は布に収まりきらず、動くたびに何度も下着からはみ出していた。そんな卑猥な瞬間に、地下にいる淫らな金持ち女性たちが甲高い声で叫び、彼の名前を連呼し、彼を落札すると騒いでいた。

そして俺の父は、珍しくゆったりとしたビーチパンツを履いていた!

これは格闘場では全く許されないことだ!

俺は一歩一歩と特殊ガラスの前まで歩み寄り、リングの中央に立つあの人物を見つめた。飛び出していって、連れ出してやりたい衝動に駆られた!

「お兄ちゃん、どうしたの?具合悪いの?帰って、明日また見に来ようよ」

俺は入ってきた瞬間から様子がおかしくなって...