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809話

「都に行って楽しかった?」

彼女は柔らかく私の肩に寄りかかり、私の匂いを吸い込みながら、酸っぱい声で尋ねた。

「楽しかったよ。基地で一ヶ月以上も訓練して、任務で二ヶ月も外に出て、昨日やっと国境から帰ってきたんだ。肌だってこんなに焼けちゃったし、楽しいかどうかなんて言うまでもないだろ?」

出発する時、俺はただおじいさんの用事で行かなければならないとだけ伝えて、具体的なことは何も言わなかった。こんなに長く離れていれば、みんなが心配するのも当然だ。程晓年は俺が外で別の女を見つけて、彼女のことを捨てるんじゃないかと怖がっているんだろう。

苦笑いしながら頭を振った。もし本当にあの二人の女性を連れて帰るこ...