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808話

「ジョンがいったいどこへ行くか知っているのか?」

私はジョンの情報を調べていたが、彼は国境地帯で活動する以外、他の場所には決して姿を現さない。商談でさえ、相手が彼の縄張りまで来て話し合うのであって、彼が国境を出ることはない。今回は、まさに予想外中の予想外、全く考えられないことだった。

私はワン老二に電話するしかなかったが、そのクソ野郎ときたら、恩を仇で返し、すぐに手のひらを返して協力を拒んだ。

「俺がどうして知っているんだ。俺たちの間の取引はもう終わっている。もう協力する義務なんてないさ。お前も知っているだろう、俺たちのような者は命懸けで生きている。お前のような公務員と友達になるのは向いて...