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728話

「別に議論したくないわけじゃないんだ。ただ、この情報がどこから来て、誰が受け取ったのか、俺は全く知らされていない。だから、どうやって君と議論すればいいのか。それに、君の目的はこの情報自体じゃないだろう?これを研究しても意味がない。むしろ、お互いに他の情報を交換した方がいい。そうすれば、誰がBOSSを先に見つけたとしても、ある程度の対抗手段を持てるはずだ」

「へぇ」

王保国は眉を上げて私を見た。彼は驚いていた。まさか私がこの秘密をこんな早い段階で、しかもこのバンの中で、運転手がいる前で切り出すとは思わなかったのだろう。

「どうした?気が進まないのか?」

国境の警察は、きっとこのボスについ...