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710話

「あぁ…っ」

そんな吐息が、お姉さんにも変化をもたらし始めていた。最初は冷静だった表情が、今では体が微かに震え始め、空気に晒された二つのピンク色の突起も硬くなっていた。

躊躇わず、私はその一つを口に含み、味わい始めた。

「ちゅっ…」

パソコンから聞こえる音と私たち二人が発する音が混ざり合い、すぐにどの音が私たちのものなのか、どの音が他人のものなのか区別がつかなくなっていった。

「んっ、あぁ…気持ちいい…」

お姉さんが艶めかしく喘いだ。この階には誰もおらず、角の寮に住む女の子—事務職の子だが—はとっくに寝ているだけだった。

だからお姉さんがこんな風に声を上げても、私は止めようとはせ...