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686話

「あんたのそのスピードなら、基地の中でも上位5位に入れるよ、なのに嬉しくないの?」

小白は非常に興奮した様子で言った。私は鼻で笑いながら首を振った。このスピードはくそっ、全部追い込まれて出てきたものだ。あの女が銃を構えて後頭部に向けていたんだ。背中がぞっとするような感覚で、速く走らないわけがないだろ!!

もちろん、こんな話は死んでも誰にも言うつもりはない。

「もう遅いから、さっさと寝ろよ」

私は小白を寝かしつけると、自分は水の入ったバケツを持ち、着替えを持って寮を出て、基地の裏手にある浴場へと向かった。

あの女は一人で一部屋を使っていて、しかもバスルーム付きだ。この時間なら、彼女はちょうど帰っ...