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665話

右手を伸ばし、電気をつけようとした。妖精が一体何をしようとしているのか確かめるつもりだったが、頭の中には彼女が服を脱ぎ捨て、ベッドに横たわっている姿しか浮かばない。

妖艶で誘惑的な姿。雪のように白い太ももが重なり合い、わざとこすり合わせるような仕草。そうすることで、あの桃色の秘所が、ちらりちらりと見え隠れし、人を誘惑している。

「パチッ」

スイッチに手が届く前に、誰かの手に阻まれた。彼女は私の手を押さえ、電気をつけさせないようにしながら、ドアを閉めた。温かい唇がすぐに近づき、何か言おうとした私の口を塞いだ。

彼女は歯磨き粉を変えたのか、味が少し違う。だが今日の慕容嫣然は、心が震えるほど...