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636話

「お前はほんっと口下手だな。でも畜生、俺はそんなお前が好きなんだよ!」俺は彼女の手を引っ張り、一気に自分の胸に抱き寄せた。両腕で彼女の腰を抱え、そのまま持ち上げた。

ちらりと見回すと、すぐに彼女の部屋の位置が分かった。そこへ歩み寄り、ドアを蹴り開けて中に滑り込んだ。

「あなたが私を訪ねてくるのは、いつもこういうことのためね」慕容嫣然は小さな頭を俺の肩に乗せ、淡々と言った。俺は手を伸ばして彼女の小さなお尻を軽く掴んだ。彼女が突然見せた物憂げな様子に、妙に嬉しさを感じていた。

「お前の一番魅力的なところは体だって知ってるか?お前のおかげで、こういうことにこんなに色々な楽しみ方があるって知った...