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622話

入るとすぐに、三メートル以上もある女神の石像が目に飛び込んできた。自由の女神のようでありながら、どこか異なる印象を与え、見れば見るほど、より妖艶さを感じさせるものだった。

入口を入ってすぐの数メートル先に堂々と立ち、非常に壮観で、一目で目に入るようになっていた。

「いらっしゃいませ、ようこそお越しくださいました」

背後の受付嬢たちが一斉に九十度の深々とした礼をし、高らかに迎えてくれる。まるで自分がアマゾンの原住民を見下ろす族長になったような気分だ。

かなり威風堂々としているな……

「この演出、マジで気持ちいい!」

私は白おばさんに向かってこっそり親指を立て、心から感嘆の言葉を漏らした。

白おば...