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552話

「晓年が薬を持って来てくれたよ」

程晓年が近づいてきて、大量の消炎剤の入った袋を私の腕に放り込むと、振り返りもせずに階段を上がっていった。私は頭の中が「?」だらけだ。顔が台無しになったら女にモテなくなるって、どういう意味だ?

「俺が顔で飯食ってるとでも思ってんのか?」

怪我のことが、どうやって漏れたのかは分からない。本来なら家で静かに数日療養するつもりだった。学校には既に休みの連絡を入れておいたし、この顔で人前に出る気もなかった。こんな「栄光の傷」について話すのも恥ずかしかったからだ。

だが、家で養生している間に、見舞客が次々とやってきた。

最初は劉俊杰、張杰、劉宇銘、それに五叔だっ...