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516話

「そうだな、確かそこの課長の奥さんが高級会員制クラブで働いてるはずだ。後で引き抜いて劉さんにプレゼントしよう」

劉さんは感激のあまり、その晩私を食事に誘い、「食事」は深夜まで続き、それからそれぞれ車で帰ることになった。

別荘に着いて玄関のドアを開けると、そこに程暁年の靴が見えた。

彼女が帰ってきたのか？

二階に上がってみたが、彼女は寝室にも浴室にもいなかった。下の居間にも姿が見えない。もしかして書斎だろうか？

書斎のドアを開けると、案の定、この子が真剣な様子で座り、仕事をしていた。私がドアを開けて入っても、彼女は気づかないほど集中していた。

そっと部屋に入り、足音を忍ばせながら彼女の...