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512話

「老周、あなたって本当に素敵！」

私はそのすぐ隣で、二人が周りを気にせず相談する様子を眺めていた。そんな中、私に背を向けた劉さんが、さりげなく私の太ももをつねってきた。しかもその力加減は決して優しくない。

この小悪魔な女め。周建国に向かって満面の笑みを浮かべながら、同時に私と駆け引きし、それでいて顔色一つ変えない。

昨夜の彼女の心細そうな様子は、もしかして演技だったのではないかと疑いたくなる。

周家を出た後、私は直接会社へ向かった。先ほど周建国と話し合ったことを五叔に相談したかったのだ。ちょうど彼も会社にいたので、私は彼のオフィスへと足を運んだ。

「どうしたんだ、来るとは」

彼は私の姿を見...