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45話

「天知る、彼女に私の弱みを見破られることを、どれほど恐れていたことか。彼女の母親が私のベッドで服を乱して横たわっていることを、そして私が覗き見ていたことを彼女に知られたら...」

私はドアに背を預け、背中は冷たく、冷や汗が噴き出して服まで濡れていた。彼女が部屋のドアを開けて入り、何かを取ってまた出てきて、階段を下りていくのをただ見ていた。

「テストのために頑張ってるのは知ってるわ。でもちゃんと休息も取りなさいよ。また成績を落とさないように。応援してるわ、頑張って」

幸い彼女は本当に物を取りに帰っただけで、すぐに出て行った。私の異常さに気づくこともなかった。

少しでも注意を向けられていた...