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371話

「それに、程暁年のことについては、白魏成がそこまで割り切れるとは思えないんだ。結局、彼も程暁年にあれだけの労力を費やしてきたわけだからな。」

見返りも得られないどころか、俺という横取り野郎に持っていかれたとなれば、夜中に夢を見ても、怒りで目を覚ますだろう。

「分かった」

この件は俺にとって百利あって一害なし。今この段階で白魏成と対立する必要はないから、俺はあっさりと承諾した。

それに、彼はおそらく俺と白おばさんの関係も知ったのだろう。それは彼の頭上に緑色の帽子を強制的に被せるようなものだ。もしこの件が本当に台無しになったら、彼が真っ先に始末したいのは間違いなく俺だろう。

そして今の俺...