Read with BonusRead with Bonus

355話

「なんでこの学校なの？もっといい選択肢があったでしょう」

彼女は私に対して憤慨したように見つめ、その声色には失望が滲み出ていた。

私は口を尖らせた。もしもっといい学校を選んでいたら、会社の面倒は誰が見るというのだろう？確かに大空を自由に飛び回りたいとは思うけれど、足に様々な重りがぶら下がっている状態では、飛び立つことすらできやしない。

「僕が出て行ったら、君と白おばさんの面倒は誰が見るんだよ。そんなの不安で仕方ないよ」

これはもう一つの理由だった。もし私がいなくなれば、白魏成が何か過度なことをしでかしたとき、二人には相談する相手すらいなくなる。そうなったらどうするのだろう？

「あなた、私と母さ...