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276話

私は彼女を粗末にすることなどできない。

「宋小偉!」

考え込んでいるうちに、力が入りすぎてしまった。彼女の小さな胸の先端にある鮮やかな赤い突起を摘んで、少しひねると、施如玉は首を反らし、私の腕の中で悲鳴を上げた。

「痛かった?」

私は顔を近づけ、彼女の小さな赤い唇を口に含み、強く吸い上げた。痛みの声も不満も、すべて自分の腹の中に吸い込んでしまった。彼女の口の中の甘い唾液も、一滴残らず、全て私が味わった。

「どうしてそんなに痛いことするの!」

口を離すと同時に、施如玉は私の胸を一度殴り、息もつかずに言葉を吐き出した。それだけ彼女がどれほど切羽詰まっているかが伝わってきた。

「焦らな...