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205話

もう最悪、見てられない。

私まで恥ずかしくなってきたが、施向南はというと、ハハハと大笑いしていた。

「施おじさん、紹介します。こちらは私の姉の白颖です。施如玉と私のクラス担任でもあります」

私は立ち上がって、白颖を施向南に紹介した。白颖が基本的な社交マナーまで忘れてしまうんじゃないかと心配していたその時、彼女は突然立ち上がり、施向南に向かって手を差し出した。

「はじめまして、白颖と申します」

やっと、普通の反応になった。

施向南は私たちと一緒に食事をした。時間はそれほど長くなかったが、一時間ほどはあった。その間、白颖の発した言葉は十文以下で、毎回私が無理やり話に引き込むと、上の空で二言三言話す...