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19話

我に戻った瞬間、自分の頬を思いっきり叩きたくなった。

「白おばさん?」

私は顔を上げ、間抜けな笑みを浮かべながら、すでに冷ややかな表情を浮かべている白おばさんの方を見た。まずい!

案の定、白おばさんは笑っているようで笑っていない表情で私を見つめ、その目は冴え渡り、冷たい光を湛えていた。「旦那さんだって?いいじゃない。若い子は新しいものが好きで、古いものにはすぐ飽きるのよね」

私が白おばさんと甘い雰囲気を楽しみながら、同時にクラスの美人と賭けをして「旦那さん」と呼ばせようとしていたなんて...

どう考えてもおかしいよな!

「白おばさん、あれはただのジョークだよ。彼女とお金の賭けをするわけにもいか...