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141話

「彼女がひとりで布団の中に隠れて、眠らずにずっと私のメッセージや電話を待っていたと思うと、胸の奥がじんわりと温かくなって、満たされた気持ちになる。

彼女は僕の彼女なんだ!

宋小偉という俺にも、心配してくれる人ができたんだ。

「わかった」

施如玉とちょっと話して、明日は学校に早く行く約束をして、それから寝ることにした。お風呂に入る気も起きず、そのままベッドに倒れ込んで眠ってしまった。

翌朝、目覚ましが鳴っても起きたくなかった。やっと起き上がったものの、目も開かない。程暁年の部屋のドアをノックしたが、まったく反応がなかった。まだ起きてないんだろうと気にせず、シャワーを浴びてから学校へ向かった。

施...