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1405話

しかし今日はまるで悪運が尽きないようで、タクシーはすべて乗車拒否。理由はあれこれとさまざま。

「兄弟、ちょっと待ってくれ!」

私は手を伸ばしてバイクを止めた。太子バイクに乗った小さなチンピラで、かなりカッコいいバイクだった。

このチンピラは頭中が緑の髪。自分の彼女に浮気されて「緑の帽子」をかぶせられることも恐れていないらしい。

チンピラは罵詈雑言を浴びせかけてきた。口から出るのは下品な言葉ばかりで、要するに私の親族を呪っているだけだ。

私は彼と言い争う気など毛頭なく、一発見舞って、交通警官の目の前で彼のバイクを奪い、そのまま猛スピードで走り去った。

信号無視を何回したか、後ろにどれだけのパト...