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1401話

「何がいいんだよ、これ。どうしてこんなものに惚れ込む人がいるんだ?」

ジョンはタバコを捨てずに、少し間を置いてからもう一服吸った。先ほどと同じように強く吸い込み、同じように激しく咳き込んだ。

「多くのことは、向き合いたくなくても、事実として存在していて、必ず向き合わなければならない。でも人間には弱さがあって、問題から逃げたがる。逃げられない状況では、外部のものに頼るしかない。麻薬もそう、タバコもそう。ただ少しでも楽になりたいだけなんだ」

「哲学に詳しいようだな」ジョンは笑いながら、タバコの吸い殻を力強く川の水面に投げ捨てた。

「今回君を呼んだのは、実は別れを告げたかったからだ」ジョンはようやく...