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1375話

私は胸の内に怒りを覚え、思わず舌打ちをした。ベッドから起き上がると、余計なことを言いたくなかったので、白おばさんが残した紙切れを引きちぎってゴミ箱に捨て、そのまま部屋を出た。

河原で一晩中座っていると、劉警備員から電話があり、少し話したいことがあるとのことで、私は承諾した。

会う場所は老人の病室前の廊下だった。他に適当な場所もなかったからだ。

今や老人の状態は危機的で、いつ息が絶えてもおかしくない。劉警備員は老人の専属警備として、常に側にいなければならない立場だった。

「白おばさんは体調が優れなくてね、だから私を誘って一緒に来たんだが、少し疲れてたから来なかったんだ。そのまま帰って休ん...