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1350話

「うぅぅ……くっ、離せ、離せ…」

彼は言葉を最後まで発することもできず、口はどんどん大きく開いていくが、空気を吸い込むことができない。手足をバタバタと暴れさせている。

「話す、から!」

その二言を聞いた瞬間、緊張していた私の心がようやく落ち着いた。胸が波のように痛む。吊るされているのは彼なのに、私の胸の中の空気が全部吸い出されたように、何一つ残っていない。

骨が震えるほどの痛みだ。

「どこだ?」

私は老二の胸板に足を踏み付けた。彼が吸い込んだ一息の空気が、私の一踏みであっという間に押し出された!

「ぶっ!」

一口の鮮血を吐き出し、老二は私の足にしがみついて哀れな声で命乞いをした。「許して、くれ...