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1348話

老二の顔色が急変し、明らかに険しくなっていった。一方、脇に立っていた趙程遠は私がようやく冷静さを取り戻したのを見て、ほっと息をついた。

「だから、よく考えろ。俺の言うことを聞いて人質を解放するか、それともここで死んで、お前の全てを外にいる何の関係もない連中に残していくか!」

「ふふ、なるほど。お爺さんがお前を見直したわけだ。少しは頭が回るようだな。だが、その程度の手段で俺と渡り合おうなんて、不可能だ。もう手配済みだ。明日の夜までに俺の姿が見えなければ、奴らはお前の白叔母さんをアフリカに売り飛ばす。売春婦としてな。よく考えろ、どうするべきかをな」

老二は私に弱点を握られたものの、まだ踏ん張...