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1321話

張大宇が手を振ると、彼の後ろに立っていた五、六人の男子学生たちが取り囲んできた。その様子からして、校門で私をずいぶん長い間待ち構えていたようだ。

私は車のドアをロックし、黛黛に手振りで合図した。中からは外の様子が見えるはずだ。黛黛も車から出てこないだろうと信じていた。

そして、振り返るなり何も言わず、張大宇の胸めがけて拳を叩き込んだ!

「何ぼさっとしてるんだ、早く行けよ!」

張大宇は驚いて後ずさりし、横にいた男子が咄嗟に彼を引っ張らなかったら、今頃は血を吐いていたことだろう。

「ぶっ殺せ!」

皆警察学校の学生だから、身のこなしは悪くない。一団となって私一人を取り囲み、五分ほど打ち合...