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1317話

このドタバタ劇は、黛黛の一発の平手打ちであっさり終わったようだ。教官も気迫に満ちた黛黛を見て、ただ「学校では恋愛禁止だ」と一言言い渡し、さっさと出て行けばもう関わらないと言っただけだった。

どうやら、さっきの男子は家柄がちょっとばかり良いらしいが、あまり人に好かれるタイプではないようだ。

「なんであんな猿が目の前で跳ね回るのを放っておいたの?ひっぱたけばよかったじゃない」

黛黛は私の手を引いて校門を出ると、私は車で彼女をホテルまで連れて行った。そこで彼女は白おばさんのように延々と小言を言い始めた。

「子供相手に、いちいち気にすることないよ」

最初は少し腹が立った。誰だって自分の彼女が...