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127話

白姨を見るたびに、心を揺さぶる魅力に圧倒される。それは、蓄積された巨大なエネルギーが一瞬で爆発し、無防備な心に叩きつけられるような魅力だ。彼女の姿を前にすると、自分をコントロールできなくなり、ただ彼女の体を見つめるだけで、足は地面に釘付けになり、一歩も動けなくなる。

「ちょうどいいわ。いいお酒を一箱買ったから、あなたにも味見してもらおうかしら」

白姨は私が手に持っている包みを軽く一瞥して、微笑むと、身を横にずらして扉を開け、私を招き入れた。

私は必死に視線を引き戻し、異様に硬直した足取りでリビングに入った。同じ側の手と足を同時に出すような、ぎこちない歩き方だった。後ろから白姨が花が咲くよ...