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1238話

「ふざけるな、さっさとお風呂に入りなさい」

私は後ろから晓年の腰に腕を回し、頭を下げて彼女の耳たぶに噛みついた。強くも弱くもない力加減で、ゆっくりと噛み続けると、すぐに小さな耳たぶは赤くなり、艶やかに、そして潤いを帯びて、まるで夏の一番みずみずしいさくらんぼのようだった。

「一緒に?」

彼女一人でお風呂に入らせるなんて、ありえない。今夜はずっとそんなことはさせない!

私は目を細め、すでに着替えを済ませた晓年を見つめた。私の腕の中で、その美しい体が微かに震えている。今夜の時間が平穏ではないことを、彼女はすでに予感していた。

「……いいわ」

晓年は私の顔を押しのけ、少し距離を取らせると、少し考えて...