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121話

寸胴で角張った顔立ち、漆黒の瞳、高い鼻筋、薄い唇—完璧な美男子の典型だった。すでに四、五十代に差し掛かっているはずなのに、肌の張りも体型も極めて良好で、見た目は三十代半ばにしか見えない。

これほど優れた男性なら、程暁年がここまで心酔するのも無理はないだろう。

彼が何者であるかを知らなければ、私も彼を評価していたかもしれない。彼には特別な雰囲気がある—特別な淡々とした佇まい、特別な余裕—人を自然と惹きつける何かを持っていた。

こういう男性が誰かを、特に女性を口説こうと心に決めたなら、絶対に失敗することはないだろう。

私の目の前で、程暁年が自分の唇を差し出している。私が何度も味わったあの赤...