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1207話

「眉を寄せて、資料に目を通した。

「分からない。見たこともないし、よく知らない。でも調べていくうちに、誰かに見つかったような気がする。それにこの資料、最近改ざんされている」

「改ざんだって?」

「ああ、改ざんされている。しかも、私がハッキングした直後のはずだ」

「マジかよ!」

この件は、ますます興味深くなってきた!

「その人物に問題があると思うのか?」

「ある、間違いなくある。気づかなかったか?神秘の部族の一件、今思えば、俺たちの進展は少し順調すぎたんじゃないか?」

順調すぎて怖くなるほどだ。あの時、リリーという原住民が爆弾を爆発させていたら、俺どころか全員が逃げ出せなかっただろう。あの子供た...