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1152話

「止まれ!」

彼女は爆弾を抱きながら、一歩後ずさりして警戒の眼差しで私を見つめた。その大きく深い瞳は、私の手にある爆弾に釘付けになっていた!

「もう一歩でも近づいたら、あなたたち全員爆死させるわよ!」

「爆死なら爆死さ。あなたもわかってるでしょう、この下は活火山だってことを。爆弾の威力は十分この火山を誘発できるんだ。どう思う?この島には何人の人間がいる?火口を埋め尽くすには足りるかな?」

同じ島にいるんだ、飛べるわけないだろう。今思えば、この原始的な人々が祀っていたのは、足元の火山だったんだろう。火山が噴火しないよう祈り、その結果、あれほど多くの子供たちが犠牲になった!

「あなたは!」

「俺が...