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1143話

「それで、もう一時間以上、ほぼ二時間近くかかってしまった。俺たちが終わった頃には、もう日が暮れて、みんな食事の準備をしている頃だった。

その謎めいた部族は、ある孤島に住んでいて、普段は外部の人間とは交流せず、すべてを島の中だけで完結させている。結婚も食事も、すべて内部で済ませるという。噂では、そこにはそれほど多くの人はおらず、四百人ほどだという。

「その島の地図を持っているのか?」

夕食を取りながら、俺は地図を取り出して、王保国と検討してみた。あと二時間ほどで島に近づくはずだが、その頃にはもう夜になっているからだ。

「ああ、持ってるよ。どうした?」

漁師が近づいてきて、一目見ただけで...