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1063話

白颖は錯乱していた。目を覚ますと、突然自分の目が覆われていることに気づいた。体には見知らぬ大きな手が這い回り、最も恥ずかしい部分が、知らない男に口で咥えられている。そして男は淫らに「ちゅぱ、ちゅぱ」と音を立てていた。

「お願い……こんなことしないで……何が欲しいの……何でも差し上げるから……いくら欲しいの……全部あげるから……枕元に金庫があるの……暗証番号は3113……早く行ってお金を取って……警察には絶対に通報しないから……誰にも言わないから……私を解放して……お願い……」

強姦されているという錯覚、何も見えない無力感、これからどんなことが起こるのか分からない恐怖感に、白颖は身体を可能な...