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1053話

「フン」と鼻で笑い、視線を引き戻した。「これはすべてあなたの手柄じゃないですか。張さんの部下があなたの場所に簡単に出入りできるなんて、あなたが入れたんじゃないんですか?ジョン、あなたがこんなに無責任な人だとは知りませんでした。私と交換すると約束したはずでしょう!」

私の声は、いくぶん強まった!

「俺が悪いってか。物はお前が持ってるのに、渡そうとしないじゃないか。どうしろっていうんだ。ただで人を渡すわけにはいかないだろう。そんなことしたら、この顔をどこに置けばいいんだ?」

ジョンは笑った。今回の笑みは大きく広がり、瞳の奥まで薄く光を宿して、私を見る目には何かわからない意味が込められていた。...