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1052話

「当然ながら王有権だ。彼ら二人は同業者だ。つまり、利益を分け合わなければならないということだ。ジョンにしろ王有権にしろ、そんな事態は望んでいない。以前はジョンが主に国内で活動していて、王有権とは関わりがなかった。だが、ジョンがここに根を下ろした以上、今後のことは私が言わなくても彼自身がわかるだろう!」

「うーん……」

彼は頷いたが、まだ少し躊躇っていた。「でも宋小偉、今我々が手を出せば、共倒れになる。そうなった時、第三者に漁夫の利を得られたらどうする?」

彼が心配しているのは、まさにそのことだった。

「何を心配している?私がいるじゃないか。君一人でジョンと対峙させるとでも思っているのか...