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831話

「楊動、実は項部長は悪い人じゃないから、気にしないでね」

楊動が項芸竹のところから戻ってくるのを見て、葉浮生はグラスを手に迎えに来た。

葉家の若旦那は今回のパーティーで終始楊動と話し続け、彼と親しくなる決意を固めたようだった。彼は楊動に項芸竹が何の用事で呼んだのかを尋ねることもなかった。そんな質問は相手に不快感を与えかねないからだ。

しかし楊動は微笑みながら、自ら話し始めた。「ふふ、彼女の立場は理解できるよ。ああいう部署で働いているからね。彼女が僕を呼んだのは、僕が夜中に人を殺しに行ったんじゃないかって疑っているんだ」

葉浮生は一瞬固まり、思わず笑った。「はは、まさかそんな」

楊動も...