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793話

人は希望があってこそ、精気神が満ちるものだ。

だから、楊動は現在三大苑の頭目が誰なのか分からず、彼らを手なずけるのも遥か先の話だとしても、この目標ができただけで、彼の精神はたちまち高揚した。

楊動がそのことを整理すると、彼の姿勢はもう猫背ではなくなっていた。

ちょうど昼時になり、楊動が彭小慧を探して食事をしようとした時、突然、僧侶の経を唱える声が聞こえてきた。「如是我闻、一時、仏在舎衛国祗樹…」

その声を聞いて、楊動は思わず立ち止まった。道観の中で何故仏経を読む者がいるのだろうか?

顔を上げると、自分が既に人里離れた院の前に立っていることに気づいた。

その経を唱える声はまさにこの院...