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762話

連綿と降り続いた春雨は丸三日間も続き、草地や煉瓦の隙間から緑が顔を覗かせるようになってようやく雨雲は去った。

この日の朝、雲は完全に晴れ渡り、空は澄み切った青さを見せていた。

こんな好天の下では誰でも気分が良くなるものだろう。

だが林映冰はその例外だった。

窓辺に立ち、南からの優しい風が吹き寄せるが、それでも彼女の疲れた表情は晴れない……何か心配事があるようだ。

林映冰は手に一枚のファックスを持っていた。これは一昨日、韓老狗から送られてきたものだった。

そこには、今日の午前11時に、彼女と共にグループを管理するもう一人の大株主がやって来て、今後は林映冰と協力して明輝グル...