Read with BonusRead with Bonus

566話

易容神技の由来について一気に説明し終えた後、梅雨姫はため息をつき、楊動に手を差し出した。

その手はまだ細く痩せていたものの、もはや骸骨のようではなく、少し艶やかさを取り戻し、健康そうに見えた。

楊動は立ち上がり、尋ねた。「手を伸ばして何するつもりだ？物乞いか？」

梅雨姫は怒って言った。「私を助け起こして、病院に連れて行ってほしいのよ」

楊動は白い目を向けた。「お前を病院に？頭がおかしくなったのか？俺たちは敵同士だろ。さっきまで死闘を繰り広げていたのに、なんでお前を助けなきゃならないんだ？」

梅雨姫は歯を食いしばり、苦しそうに言った。「さっきはあなたが天堂散を服用していたことを知らなか...