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518話

「五百万？」

白媚はやや驚いた様子で言った。「相手が狂ったように株を売り出して、少なくとも五千万は動いているのに、私たちはたった五百万で？」

楊動は彼女に構わず、手を軽く振って、スマホをいじり続けた。

若い男性はスイートルームの中へ歩いていった。

郝進は再びソファに横になった。彼も白媚と同様、株式市場についてはあまり詳しくなかったが、彼は心の持ち方が良く、泰山が崩れようとも表情を変えない大将の風格があった……つまり神経が太いということだ。

理由は単純で、楊動が損をしても、どうせ彼らの家からは一銭も出ないからだ。

林映冰はただ軽く息を吸い込むと、再びナイフを手に取りリンゴの皮を剥き始...