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460話

「この本は必ず大事に持っていなさい。あなたとアンドロリア以外、第三者にあなたが持っていることを知られてはいけない。さもなければ命を落とすことになるぞ」

楊動は目を伏せてその本を見つめながら言った。「もし僕がもう二度と戻れなくなったら……必ずこの本を僕の祖父に渡してくれ」

少し間を置いて、楊動は続けた。「お金については、君の分を残して、それからアンドロリアにも一部渡して、残りはこの本と一緒に全部祖父に託してくれ。森で亡くなった戦友たちを探し出して、その一部を彼らの家族の生活援助に回してもらえるよう頼んでくれ」

楊動はとうに決めていた。あの金はアレーナへの報酬の返済に使う以外に、一部を慰問金...