幸運な最強の兵士

1787話

厚かましい。

豪門貴族の間でこんな言葉が飛び交うなんて、十数年に一度あるかないかの珍事だ。

理由は単純で、皆が面子を重んじ、決して顔向けできないような事態は避けるからだ。

だが楊動がこう言い放ったことで、まるで面と向かって喧嘩を売るような雰囲気が生まれ、趙家の大叔父たちの表情は一気に曇った。

楊動の強気な態度に、彼は道理で言い返そうとしたが、実際のところ言い負かせる自信がなかった。

そのとき、三叔父が口を開き、言い訳がましく小声で言った。「楊大少、これは私たちの責任ではありませんよ。縁談の際、郝家は郝進に婚約者がいるなどとは一言も言いませんでした」

「今知ったところで遅くはない」

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