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1610話

代わりに、あるいは完全に古蜀を滅ぼす。

これがラシュタの意味するところだった。

江逐龍を見つめながら、ラシュタは軽く手を伸ばして彼の顔を撫で、淡々と言った。「江逐龍、実はあなたに言われなくても、私は何をすべきか分かっていたわ。ふふ、私たちはここで三週間も潜伏してきたんだもの、もちろんこのチャンスを逃すつもりはないわ」

そう言いながら、ラシュタはドアに向かって歩き出し、歩きながら続けた。「ただ、今でも信じられないのは、かつて殺獅会に全力で立ち向かった華山閣が、今では私たちの同盟者になっているということね。ふふ、皮肉なものだわ」

江逐龍の顔が一瞬青ざめ、口元が痙攣したが、すぐに平静...