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1596話

ニーヴルヘイム島

北欧神話において、霧の国とも呼ばれるニーヴルヘイム島。

ノルウェーなどの現地の言い伝えによれば、一年中濃霧に覆われ、陰鬱で寒冷な地域であり、金倫加（キンルンガ）の最北端に位置するとされている。

伝説によれば、ニーヴルヘイム島には邪悪な龍が棲みついており、その龍こそが神の国最大の罪悪であり、いずれ神の国を深淵へと引きずり込むだろうとされていた。

もちろん、伝説はあくまで伝説。ニーヴルヘイム島の真の姿を知る者は、カヤスをおいて他にいない。

巨大な金倫加は、北方神話で語られるような北の大洋に位置するのではなく、地球の反対側の南極にあり、ニーヴルヘイム島は南極の北側、つ...