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1583話

ここは間違いなく塩水ワニの巣窟だ！

周囲のマングローブ湿地では、数歩おきに黒い背甲が水面に顔を出している光景に、楊動は背筋が凍る思いをした。

事前に分かっていれば、古蜀王から軽身功夫を習っておくべきだった。一跳びで十数メートルも飛び、木の枝の上でも落ちない、あの技を。

そんな技があれば、この鬼のような場所から脱出できたのに、今は愚かにもここに閉じ込められている。

楊動は今や非常に腕が立つ。林映冰の側近である程禄のような高手なら五、六人相手にできる……だがどんなに武術に長けていようと、彼らはあくまで人間だ！

これらの塩水ワニは頭が良くなくても、体長十メートルにも達する恐ろしい怪物だ！

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