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1537話

古蜀王は去った。来た時と同じように、一陣の風と共に木の葉を舞い上げ、任平生を散々に打ちのめして。

それでも杨動との同盟の可能性があるからこそ、これほどで済んだのだ。そうでなければ、古蜀王の手加減などなく、直接命を奪っていただろう。

その姿が森の影に完全に消えると、程福もようやく小さく息をついた。

大陸に戻ってきた当初、程福たちは一般人に対して確かに傲慢だった。

彼らには明らかだった。一般人と比べて、自分たちがどれほど強大か。二十数名の力を合わせれば、どんな組織をも凌駕できる。かつての大雪苑や寒露苑でさえ彼らには及ばない。

林映冰の側に彼らがいれば、どんな相手も、どんな危険にも十分対処...