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1527話

海上の天気は、まるで人の心や顔のように、変わりやすいものだ。

一瞬前まで晴れ渡っていた空が、次の瞬間には荒れ狂う嵐に変わることもある。

大雨の洗礼を受けた後、楊動たちのヨットはついに、調査済みの氷霧島があるとされる海域に完全に入り込んでいた。

情報によれば、その謎めいた氷霧島はこの周囲二百キロメートルの範囲内にあるはずだ。

そして氷霧島の最も顕著な特徴は、周囲を取り巻く霧だという。

船室のデッキチェアに横たわり、楊動は目を閉じて休んでいた。表面上は平静を装っているが、心の中では何とも言えない不安を感じていた。

彼はある事に気づいていた。それは:将思瑶を海に連れてくること...