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1506話

海は、地球上で最も神秘的な場所であり、明珠市から出航したクルーズ船は、すでに七日間も海上を航行していた。

「今はどう感じてる?」

葉巻を吸いながら、楊動がそう言った時、隣の女性がサングラスを外し、少し蒼白い整った顔を見せた。将思瑤だ。

「常神使の医術はすごいわね」

将思瑤は全身を厚い服で包み込み、まるで中央アジアの女性のような出で立ちだった。

男女が七日間あれば互いの相性を探れるものだが、七日間もあれば海上航行がいかに辛いものかも十分理解できる。

出航したばかりの頃は、広大な空と海を眺め、豪快な気分が湧き上がり、夜には海風を浴びながら波に向かって、それなりの風情を楽しんでいた。

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