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1455話

古蜀、完全な桃源郷とも言える場所。

この千四百年の間、外部の人間が古蜀に足を踏み入れることはほとんどなかった。

しかし近年の古蜀は、頻繁に外部からの訪問者によって平穏を乱されるようになっていた。

そして今や宋媛媛、宁苗苗、沈云蓉の三人は古蜀の常駐民となっていた。

今日は沈云蓉が古蜀に住み始めて二日目。朝方、沈云蓉は外から聞こえる鶏の鳴き声で目を覚ました。昨夜は深い眠りに落ち、以前のように悪夢で夜中に飛び起きることもなかった。

「沈姉さん、おはようございます」

服を着て扉を開けると、庭で鶏に餌をやっていた宋媛媛が彼女に挨拶した。

現在、沈云蓉は宋媛媛と一緒に住んでいる。ここの建物は...